shell bypass 403
=encoding utf-8
=head1 NAME
Crypt::SMIME::JA - S/MIMEの署名、検証、暗号化、復号
=head1 概要
use Crypt::SMIME;
my $plain = <<'EOF';
From: alice@example.org
To: bob@example.com
Subject: Crypt::SMIME test
This is a test mail. Please ignore...
EOF
my $smime = Crypt::SMIME->new();
$smime->setPrivateKey($privkey, $crt);
# $smime->setPublicKey([$icacert]); # if need be.
my $signed = $smime->sign($plain);
print $signed;
=head1 説明
S/MIMEの署名、検証、暗号化、復号を行うクラス。
libcrypto (L<http://www.openssl.org>) が必要。
=head1 エクスポート
既定でエクスポートされるシンボルは無いが、次のシンボルはエクスポート可能である。
=over
=item C<NO_CHECK_CERTIFICATE>
L</check()> を参照。
=item C<FORMAT_SMIME>
=item C<FORMAT_ASN1>
=item C<FORMAT_PEM>
L</extractCertificates()> を参照。
=item C<:constants>
上記のもの全てをエクスポートする。
=back
=head1 メソッド
=over 4
=item new()
my $smime = Crypt::SMIME->new();
引数無し
=item setPrivateKey()
$smime->setPrivateKey($key, $crt);
$smime->setPrivateKey($key, $crt, $password);
秘密鍵を設定する。ここで設定された秘密鍵は署名と復号の際に用いられる。
ファイル名ではなく、鍵本体を渡す。
対応しているフォーマットは PEM のみ。鍵の読み込みに失敗した場合はdieする。
=item setPrivateKeyPkcs12()
$smime->setPrivateKeyPkcs12($key, $pkcs12);
$smime->setPrivateKeyPkcs12($key, $pkcs12, $password);
秘密鍵およびその X.509 証明書を PKCS#12 から読み込んで設定する。秘密鍵は署名と復号の際に用いられる。
読み込みに失敗した場合は die する。
=item setPublicKey()
$smime->setPublicKey($crt);
$smime->setPublicKey([$crt1, $crt2, ...]);
公開鍵を設定する。ここで設定された公開鍵は署名への添付、署名の検証、
そして暗号化の際に用いられる。
対応しているフォーマットは PEM のみ。鍵の読み込みに失敗した場合はdieする。
=item setPublicKeyStore()
$smime->setPublicKeyStore($path, ...);
信頼している証明書 (複数可)
が入ったファイルやディレクトリのパス (複数可)
を設定する。ここで設定された証明書ストアは、署名の検証の際に用いられる。
証明書ストアの読み込みに失敗した場合はdieする。
=item sign()
$signed_mime = $smime->sign($raw_mime);
署名を行い、MIMEメッセージを返す。可能な署名はクリア署名のみ。
C<Content-*>, C<MIME-*> 及び C<Subject> を除いたヘッダは
multipartのトップレベルに移される。
C<Subject> はS/MIMEを認識できないメーラのために, multipartの
トップレベルと保護されるメッセージの両側に配置される。
元の MIME メッセージ、秘密鍵、またはその証明書のいずれかが汚染されている
(tainted) ならば、署名されたメッセージも汚染される。
=item signonly()
$sign = $smime->signonly($prepared_mime);
署名の計算を行う。
C<$sign> はBASE64でエンコードされて返る。
C<$prepared_mime> には, L</prepareSmimeMessage> で返される値を渡す。
元の MIME メッセージ、秘密鍵、またはその証明書のいずれかが汚染されている
(tainted) ならば、生成された署名も汚染される。
=item prepareSmimeMessage()
($prepared_mime, $outer_header)
= $smime->prepareSmimeMessage($source_mime);
署名用のメッセージを準備する。
C<$prepared_mime> には署名用に修正されたMIMEメッセージを返す。
C<$outer_header> は、S/MIMEの外側に付与するヘッダを返す。
C<$prepared_mime> の本文はC<$source_mime>と同じ物となるが、
ヘッダに関してはC<Content-*>, C<MIME-*>, C<Subject> を除く全てが
取り除かれる。取り除かれたヘッダは C<$outer_header> に返される。
S/MIMEメッセージを構築する際にはこれをS/MIMEメッセージのヘッダに追加する。
C<Subject> ヘッダのみは C<$prepared_mime> と C<$outer_header> の両方に
現れる点に注意。
=item check()
use Crypt::SMIME qw(:constants);
$source_mime = $smime->check($signed_mime);
$source_mime = $smime->check($signed_mime, $flags);
検証を行う。検証に失敗した場合はその理由と共にdieする。
C<$flags> として C<Crypt::SMIME::NO_CHECK_CERTIFICATE>
オプションを指定した場合には、署名者の証明書チェーンを検証しない。
C<$flags> のデフォルト値は C<0>
であり、この場合には全ての整合性についての検証を行う。
元の S/MIME メッセージ, C<$flags>, 検証時刻 (L</setAtTime>), または
公開鍵の少なくとも一つが汚染されている(tainted) ならば、検証されたメッセージも汚染される。
=item encrypt()
$encrypted_mime = $smime->encrypt($raw_mime);
暗号化を行う。
C<Content-*>, C<MIME-*> 及び C<Subject> を除いたヘッダは
multipartのトップレベルにコピーされる。
C<Subject> はS/MIMEを認識できないメーラのために, multipartの
トップレベルと保護されるメッセージの両側に配置される。
元の MIME メッセージ、または公開鍵の少なくとも一つが汚染されている
(tainted) ならば、暗号化されたメッセージも汚染される。
=item decrypt()
$decrypted_mime = $smime->decrypt($encrypted_mime);
復号を行う。復号に失敗した場合はその理由と共にdieする。
元の S/MIME メッセージ、秘密鍵、またはその証明書のいずれかが汚染されている
(tainted) ならば、復号されたメッセージも汚染される。
=item isSigned()
$is_signed = $smime->isSigned($mime);
渡されたMIMEメッセージがS/MIMEで署名されたものなら真を返す。
クリア署名かどうかは問わない。
署名後に暗号化したメッセージを渡した場合は、署名が直接見えない為、
偽を返す事に注意。
=item isEncrypted()
$is_encrypted = $smime->isEncrypted($mime);
渡されたMIMEメッセージがS/MIMEで暗号化されたものなら真を返す。
暗号化後に署名したメッセージを渡した場合は、暗号文が直接見えない為、
偽を返す事に注意。
=back
=over
=item setAtTime()
$yesterday = time - (60*60*24);
$smime->setAtTime($yesterday);
検証時に用いる時刻を設定する。デフォルトは現在時刻。
UNIX epoch 形式でなければならない。
=back
=head1 関数
=over 4
=item extractCertificates()
use Crypt::SMIME qw(:constants);
@certs = @{Crypt::SMIME::extractCertificates($data)};
@certs = @{Crypt::SMIME::extractCertificates($data, FORMAT_SMIME)};
<S/MIMEメッセージまたはPKCS#7オブジェクトに含まれるX.509証明書
(や証明書失効リスト) をすべて取得する。
オプションの C<$type> パラメータでデータの種類を指定できる。
C<Crypt::SMIME::FORMAT_SMIME> (初期値) はS/MIMEメッセージ、
C<Crypt::SMIME::FORMAT_ASN1>はバイナリ形式、
C<Crypt::SMIME::FORMAT_PEM>はPEM形式。
=item getSigners()
@certs = @{Crypt::SMIME::getSigners($data)};
@certs = @{Crypt::SMIME::getSigners($data, $type)};
S/MIMEメッセージまたはPKCS#7オブジェクトに含まれる、署名者の
X.509証明書を取得する。オプションの$typeパラメータでデータの種類を指定できる。
この関数が返す公開鍵は検証されていないことに注意。
公開鍵が有効であることを確かめるにはcheck()を実行すること。
=back
=head1 著者
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Local Variables:
mode: cperl
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